昨日10月3日から開催されました未来箱展の出展作品について語りたいと思います。
今回は岩絵具と墨を使って初めて桐箱に描きました。
しかも外面ではなく内面に。
閉塞した世の中から未来を見つめる猫をテーマにしましたが
今回なぜこの形にしたかというと
最近いろんな方と話していて
「前から欲しかったのやっと買えた!」
と言っても
「金持ちやな。」
「そんなのなかなか買えないわ。」と
否定的な意見を多く聞きます。
アートも前にすごいショックを受けたのが
私が憧れている作家の作品がドイツにあるからいつか生で作品を見たいと話していたら
「画集があるんだったらそれだけでもいいんじゃないか」と
言われてショックを受けたことはあります。
いくら印刷技術がしっかりしているとはいえ
自分の眼で見るのとは全然違います。
これからどんどんと生活もアートも閉塞的になってくるのか。
と内心こころがギュッと締め付けられます。
これからは額で面に見せるのではなく
箱の形でこっそり楽しむ文化になるのではないかなと
人に見せるのではなく
あくまで自分自身の楽しみ
訴えとか何もいらない
素っ気ない桐箱を開けたら
そこは物語が広がる。